JICC情報を徹底解説(その①JICC情報はどのように構成されているか)

現在、国内に信用情報機関は、(株)日本信用情報機構(JICC)、(株)シー・アイ・シー(CIC)、全国銀行個人信用情報センターがありますが、キャッシング審査で最もよく利用されているのはJICCです。
もちろん、CICも貸金業法に基づく指定信用情報機関であり、キャッシング審査に利用することは出来ますが、業界では、キャッシングはJICC、ショッピングはCICを使い分けるというイメージが定着しています。
このようにJICC情報はキャッシング審査で重要視されていますが、JICC情報について熟知している人は、実は業界関係者以外ほとんどいないのではないでしょうか。
そこで当サイトでは、特集として、JICC情報について徹底解説してゆきたいと思います。
JICCについてより詳しく知りたい人は必見です。

【JICCの照会方法】
キャッシング会社がJICCに照会をかける時は、「生年月日」、「カナ氏名」、「電話番号(携帯含む)」を入力して照会します。(他にも入力項目がありますが、この3項目は入力必須項目です。)
この3項目がきれいに合致した場合のみ本人情報として回答されることになります。
また、3項目の内、2項目が合致している情報は、「類似情報」として、簡易な本人要件のみが回答され、キャッシング会社が本人と判断できた場合のみ、再照会を行い、詳しい情報を取得しています。
このため、仮に、結婚などで氏名変更され、電話番号も変わってしまった場合などは、生年月日しか合致しないので類似情報としても出てこないケースもあり得ます。
そこで「なんだ、苗字を変えて電話番号を変えれば、簡単にホワイト状態に戻せるのか」と悪用を考える人もいるかもしれませんが、そう都合よくはいきません。
JICCでは、運転免許証番号など、様々な方法で名寄せを行っており、氏名や電話番号が違っていても、同一人物と判断できた場合は、「結付情報」として、本人情報に結び付けて回答されるようになっています。
このように簡単には悪用することできない仕組みになっています。

【JICCはファイルDとファイルMで構成】
JICC情報を大きく分類すると、
①キャッシング情報(貸金業法対応)の「ファイルD」
②ショッピングなどクレジット情報(割賦販売法対応)の「ファイルM」
で構成されています。
もちろん重要視されるのは、ファイルDの情報です。
ファイルMは、主に、ショッピングクレジット、住宅ローン、などの情報が中心です。申込者の借入れの全容を把握するためには、もちろん必要な情報ですが、入金などの更新情報も、ファイルDが日次更新(毎日更新)なのに対して、ファイルMは月次更新(月1回)
なので、リアルタイムの情報は確認できません。キャッシング審査での位置づけは参考程度といったところです。

【総量規制対象と対象外に分類】
キャッシング情報を表示している、「ファイルD」は、総量規制対象と総量規制対象外に分類されて表示されます。
総量規制対象のキャッシングは主に消費者金融で、総量規制対象外のキャッシングは主に銀行カードローンになります。

【本人特定支援情報】
さらに、JICCでは、本人特定支援情報として、会員のキャッシング会社などが申込みを受けて照会した履歴を過去6カ月分保有しています。
他社に申込みした形跡があまりに多い人は、いわゆる「申込みブラック」として、融資を敬遠される可能性もあります。
また、この本人特定支援情報は不正申込みを発見するためにも役立っています。
「不正申込みの防止」という観点からも、あまり詳しい説明は控えさせていただきますが、
例えば、漢字の読み方を変えて申込み(例:菅谷という苗字の人が、スガヤ、スガタニと読み方を変えて申込みをする)をしても、簡単にここで判明します。そのような安易な不正申込みはすぐにバレますし、詐欺になりかねないので絶対にやめておくべきです。

投稿者プロフィール

Masaru.Shibata
Masaru.Shibata金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。現在は金融情報専門のライターとして精力的に情報の収集及び当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。